石油王国の憂悶
どうも。
沖津です。
ついに今夜、アジアアップの準決勝ですね!
(サッカーネタが多くてすいません。)
相手は、中東の強豪・サウジアラビア。
この地理的にも文化的にも日本とはるか遠く離れた国は、現在日本と同じ社会問題を抱えていることを知っていますか?
それは何でしょうか?
答えは、「働かない若者が増えている」ことです。
サウジアラビアも、石油で潤う他の湾岸諸国の例に漏れず、税金はなし、福祉も無料、水道も電気も無料、住宅さえ無料というリッチ国です。
(他の国から見たら、羨ましい限りだと思ってしまいますね。)
当然、国民の生活水準は高く維持されています。
そうなると当然、勤労意欲は減退します。
どうやらサウジの若者たちも仕事を選り好みし、労働を嫌う傾向が強くなっているようなのです。
親たちも「わが子が辛い労働をするなら、小遣いをあげて遊ばせる」傾向が強いということで(どこまで本当かどうかは知りませんが、あくまで傾向として、そういうことだと思いますので誤解なく。念のため。)、基本的な国の経済を支える労働は外国人出稼ぎ労働者に頼っているようです。
(石油堀りの仕事もアフリカからの移民労働者が多い。今夜の試合を見ていただけるとわかりますが、サウジ代表にも黒人が多いのはそのためです。)
日本とその背景は違いますが、やはり生活が豊かになると勤労意欲が減退するのが人間というものなのでしょうか(必要性に駆られることがないわけですから)。
政府による職業訓練や自国の若者の雇用推進に取り組んでいるのも、日本と似ています。
そんな日本とサウジアラビアの若者が、今夜アジアの頂点を目指して戦います。
彼らは、恵まれた才能を活かして、大好きなサッカーを仕事とすることのできた選ばれた若者たちです。
天賦の才を与えられ、国を代表して戦うまでになった特別な存在です。
しかし残念ながら、99%以上の人間は、プロスポーツ選手やアーティストなど誰もが憧れるような職業には就けない。
何か一つの飛びぬけた才能を持つというのは、それだけ難しいことなのです。
先日、次回のInnovators’ Modeの取材で訪ねたヴァーナル北海道の秋元さんはおっしゃっていました。
「僕も前職は建築・インテリアのデザイナーという自分の望む世界で仕事をしていましたけど、どんなに好きな仕事でも、それが仕事である以上95%はつらいことですよ。
だから目の前にあること、偶然出会ったことに全力を尽くすしかない。」
95%がつらいかは別にして(笑)、
いわゆる「キャリアをうまくやっている人」、「人生を楽しんでいる人」は、偶然出会った物事や人、機会に最大限の力を注いでいる。
早々と逃げてしまわずに、偶然出会ったことを、自分の「キャリア」として吸収し、成長し続けている。
そう思います。
というわけで、かなり思い切ったコジツケで締めますが、今夜の日本とサウジの決戦が、両国の若者に感動と明日への活力を与える熱戦となることを願って。
(それくらいでは就労観は変わらないでしょうけれど笑)


